90年に発売されたE36  3シリーズから3年遅れで国内に登場した318isはM3と並ぶ希少なMTモデルであった。BMWのMT車の販売シェアは5%に過ぎないという。
このサイトでは前期モデルに搭載していたエンジン、M42と後期モデルに搭載したM44エンジンを比較してみた。






BMW  M42  Engine (E-BE18)
M42エンジンは93年にデビューしたE36の318isに搭載されたが、本国ドイツでは90年のE30 318isに載せられた。このエンジンはシングルカムのM40エンジンをDOHC化したもので、燃焼室、シリンダーヘッド、エキゾーストシステムを新設計。


BMW M44 Engine (E-BE19)
1796ccのM42に比べボア1mm、ストロークを2.5mm拡大し1895ccとなったM44エンジン。
この排気量のアップに伴い最高出力は140馬力のままであるが、最大トルクは17.8kg‐mから18.4kg-mにアップしている。この排気量のアップは性能のアップではなく、燃費の向上や有害排出物の対策の為に変更された。


Intake
全回転域でパワーとトルクのバランスを両立させる為に採用された、デュアルステージエアインテークシステムは接続フラップの開閉によってコントロールされている。約4800rpmで高回転側へと変化し高回転側では口径が大きく長さが短いインテークを使用し大量のエアーを直接取りいれパワーアップ、そして中高速では口径が小さく長いインテークを使用し、燃焼室にスワール&ダンブル流を発生させトルクをアップさせる。


Connecting Lod
同じ鍛造製のコンロッドで長さは変わらない。がセクションがスリム化され、M42の620gからM44の525gへと約100g軽量化している。


Exhaust  System
M42、M44ともノーマル状態でパイプの長さは正確に決められている。
なので、M42、M44ともに変更しても排気の効率は期待できない。


M42&M44のスペック比較

項目 M42 M44
最高出力(Kw/PS) 103/140 103/140
発生回転数(rpm) 6000 6000
最大トルク(Nm) 175 180
発生回転数(rpm) 4500 4300
アイドル回転数(rpm) 850 850+50
最大回転数(rpm) 6600 6500
圧縮比 10:1 10:1
燃費/RON95 無鉛プレミアム

基本寸法

項目 M42 M44
ストローク(mm) 81 83.5
ボア(mm) 84 85
排気量(cc) 1796 1895
コンロッドの長さ(mm) 140 140
シリンダーの間隔(mm) 91 91
インテークバルブ径(mm) 2×33 2×33
エグゾーストバルブ径(mm) 2×30.5 2×30.5
点火順序 1−3−4−2 1−3−4−2
走行100km当たりの燃費
1リッターDIN平均
8.3 7.8

チューニング・プログラム(一部)

M42・M44の代表的なチューニングプログラムを紹介します。
価格等は変更あり。





RACING DYNAMICS/M42
レーシングダイナミクス社のM44コンプリートエンジン。その他にM42用にカムとサイレンサー、そしてEMSを交換するラインナップもある。価格未定。
その他、K18.4カムシャフトがあり、インテーク用、エギゾースト用共に¥67.000。


AC SCHNITZER/M44
BMWのチューナとして名高いシュニッツアーからもM44用の2.1リッターコンプリートエンジンがある。
最高出力は170ps/6500rpm、最大トルクは22.4kg-m/4400rpmとかなりアップ。
価格未定。


H&H MOTORSPORT  JAPAN
H&HモータースポーツからリリースされているのはM42用のカムシャフト、エアクリーナー、ROMのキット。詳細データは不明。

KELLENERS SPORT
ケレナーズが提供しているチューニングメニューで、StageVコンプリートチューニングは最高出力174ps、最大トルク22.0kg、最高速度235km/hのパフォーマンスを費用83万円で獲得できる。